研究プロジェクト

ヘルスバイオサイエンス研究

研究プロジェクト・リーダー

水野 雅史 教授

研究の概要

老年性記憶障害や躁鬱などの感情障害は大きな社会問題となっている。一方、前ヘルスバイオサイエンスチームは食品に含まれる新規生体機能分子の探索を行い、イノシトールやポリフェノールが抗肥満作用など様々な生理作用を持つことを明らかにしてきた。最近、このイノシトールの異性体がアルツハイマーモデルマウスにおける症状を改善することや、多糖類や長鎖脂肪酸が神経突起伸長促進や神経損傷修復などの機能性を有していることが知られている。
また、ポリフェノール類についても、神経系に対する生理機能が報告されている。しかし、その詳細な作用機序は不明である。さらに、これらの機能成分は食品中で共存するにも関わらず、その機能性は個々の成分を用いた研究成果に基づくものが多い。また、上述のような機能性は培養細胞を用いたin vitro 実験か、マウスを用いた動物実験から得られたものであり、ヒトに対する効果は十分検証されていない。そこで、前チームでその生理機能が明らかになった機能性成分について、多機能を眼中に入れた食品の開発を目指すとともに、農医連携によるヒト臨床試験による実証を目指す。
また、これまで築き上げた農工連携に関しても一層の強化を図るため、食品成分の多機能を測定するためのセンサー開発などにより理工系との融合も視野に入れて研究展開する。

構成員

氏名 職名 所属・専攻
研究プロジェクト・リーダー 水野 雅史 教授 農学研究科・生命機能科学専攻
研究分担者 吉田 健一 教授 科学技術イノベーション研究科
大澤 朗 教授 農学研究科・資源生命科学専攻
白井 康仁 教授 農学研究科・生命機能科学専攻
竹中 慎治 教授 農学研究科・生命機能科学専攻
伊藤 俊樹 教授 バイオシグナル総合研究センター、
医学研究科・医科学専攻
橋本 堂史 准教授 農学研究科・生命機能科学専攻
久世 雅樹 准教授 農学研究科・生命機能科学専攻
滝川 浩郷 教授 農学研究科・生命機能科学専攻
研究参画者 吉田 優 准教授 医学研究科・病因病態解析学分野
石川 周 准教授 科学技術イノベーション研究科
MERIDA Isabel 教授 スペイン国立研究協議会

研究の概念図

ヘルスバイオサイエンス研究の概念図

腸から脳へのシグナル伝達