研究プロジェクト

感染症国際共同研究拠点

研究プロジェクト・リーダー

森 康子 教授

研究の概要

感染症がグローバル社会に対する脅威となっている現在において、本学が海外研究拠点(アイルランガ大学熱帯病研究所)を展開しているインドネシアを拠点として、アジア各地で蔓延している感染症に対する疫学研究および診断法および制御法などの開発に向けた基盤研究を推進し、さらに高度専門人材の育成を図る。

インフルエンザ

インドネシアにおける高病原性鳥インフルエンザウイルスの流行動態を解明する。

デング熱およびHIV感染症

デング熱およびHIV感染症の疫学調査と診断:インドネシアは東南アジア最大のデング蔓延国であり、バリなど観光地から日本への輸入感染例も多い。また、近年、インドネシアでは急激な HIV 感染拡大が起こっている。そこで、インドネシア全土を対象としてデングウイルスと HIV の分子疫学調査を行う。また、デングウイルスに対する治療薬は未だ承認されていないため、新しい抗ウイルス薬や迅速診断法の開発研究を行う。

薬剤耐性菌とコレラの疫学調査と遺伝子解析

世界的な拡散が大きな問題となっているカルバペネム耐性腸内細菌(CRE:Carbapenem-resistant Enterobacteriaceae)と、途上国では未だに犠牲者の多いコレラについて、その分布状況を調査し、菌株の遺伝子解析を実施する。これらの分子疫学データを基に国際的な感染制御対策を立案する。また得られた遺伝子情報をデータバンク化し、新たな診断・治療薬の開発に活用する。

ウイルス性下痢症

ノロウイルスは、毎年、全世界で大規模な流行があり、ロタウイルスは小児重症下痢症の主原因である。本研究ではインドネシアのノロウイルス、ロタウイルス株の塩基配列を分子疫学解析し、ウイルス伝播経路と流行の仕組みを解明する。また、我が国へのワクチン抵抗性ロタウイルス株の侵入を阻止するための監視体制に役立てる。

ヒトヘルペスウイルス 6(HHV-6)感染症

インドネシアにおける HHV-6 感染については明らかにされていない。そこで、インドネシアにおける HHV-6 の疫学調査を行う。

B型肝炎ウイルスの分子疫学調査、ユニバーサルワクチンの課題提起

インドネシアではB型肝炎に対してはユニバーサルワクチンを導入しているが、いまだ小児を含む若年層でのウイルス保有者(キャリア)も多い。妊婦や小児を中心とした疫学調査から、潜在的な感染リスクや問題点を明らかにする。

構成員

氏名 職名 所属・専攻
研究プロジェクト・リーダー 森 康子 教授 医学研究科・附属感染症センター
研究分担者 勝二 郁夫 教授 医学研究科・附属感染症センター
白川 利朗 教授 科学技術イノベーション研究科
亀岡 正典 教授 保健学研究科・保健学専攻
研究参画者 林 祥剛 教授 保健学研究科・保健学専攻
矢野 嘉彦 講師 医学研究科・医科学専攻
LUSIDA Maria Inge 所長 アイルランガ大学熱帯病研究所

感染症国際共同拠点プロジェクト