研究プロジェクト

アジア諸国におけるシームレス・ヘルスケアシステムの共創 -ライフイノベーションをもたらす未来型保健学システムの提案-

研究プロジェクト・リーダー

種村 留美 教授

研究の概要

高齢化社会の到来は世界各国に共通する緊急課題である。アジア諸国の状況をみると、少子高齢化の進展する韓国、台湾、シンガポール、中国などの国々に加えて、タイ、ベトナム、インドネシアなどのASEAN中核諸国においても高齢化対策が必要とされている。その一方で、東南アジア地域は5億人もの貧困層を抱えており、経済格差や民族・宗教の多様性に起因する社会問題などの不安定要因を多く内包する。また熱帯地方を中心にマラリア、デング熱などの感染症が猛威を振るっており、生活習慣病や高齢者への対応に加えて感染症対策を迫られるという二重負荷に苦しむ地域も多い。このようにアジア諸国の保健衛生の課題は、各国・各地域より異なっており、それぞれの状況に柔軟に対応したヘルスケアシステムが求められている。そのため、文理・地域・海外の垣根を超えた教育・研究環境の整備やアジア諸国の健康科学分野の中核となる教育研究者、特に介護を担う機会が多い女性研究者の育成基盤をつくる必要がある。

神戸大学は国際都市神戸に立地する大学であり、アジア地域において中国、ハノイ、ガジャマダ等の海外拠点を有している。これまでに、これらの海外拠点を中心に、ASEAN諸国等との連携・協働により保健・医療分野における高度専門人材および研究者の育成を推進してきた。本研究プロジェクトでは海外大学・研究機関、WHOなどの国際機関との連携により構築された共同研究ネットワークを活用し、神戸大学の各海外拠点の有機的な連携により、アジア諸国の保健衛生課題に取り組む点に特徴がある。本研究プロジェクトにおけるシームレス・ヘルスケアシステム(神戸型ヘルスケア・医療モデル)とは、これまでの教育・研究における取組み及び上記ネットワークを生かして、多様化する保健衛生課題の現状の調査・分析をし、シームレス(文理横断的に地域や海外との連携)な対策法の研究を行い、その研究成果の実用化・社会実装を行うことで社会への還元を促すものであり、保健衛生課題を包括できる課題解決型のプロジェクト提案を行う未来型保健学システムとなる。

構成員

       
氏名 職名 所属・専攻
研究プロジェクト・リーダー 種村 留美 教授 保健学研究科・保健学専攻
研究分担者 安田 尚史 教授 保健学研究科・保健学専攻
亀岡 正典 教授 保健学研究科・保健学専攻
松尾 博哉 教授 保健学研究科・保健学専攻
研究参画者 西村 範行 特命教授 医学研究科・医科学専攻
矢野 嘉彦 講師 医学研究科・医科学専攻
羅 志偉 教授 システム情報学研究科・計算科学専攻
中本 裕之 准教授 システム情報学研究科・システム科学専攻
寺田 努 教授 工学研究科・電気電子工学専攻
滝口 哲也 教授 都市安全研究センター
岡田 修一 教授 人間発達環境学研究科・人間発達専攻
近藤 徳彦 教授 人間発達環境学研究科・人間発達専攻
長ヶ原 誠 教授 人間発達環境学研究科・人間発達専攻
奥村 弘 教授 人文学研究科・社会動態専攻
岡田 順子 准教授 海事科学研究科・海事科学専攻
井上 典之 教授 理事
島村 靖治 教授 国際協力研究科・地域協力政策専攻
坂本 千代 教授 国際文化学研究科・文化相関専攻

研究の概念図

アジア諸国におけるシームレス・ヘルスケアシステムの共創の研究の概念図