オンライン読書会「経済問題から考える香港の現在」のお知らせ (2022.02.02)

ご承知のように、2020年6月に香港国家安全法が中国全人代で成立して以降、香港での自由な言論活動は北京政府の介入により大きく制限されるようになっています。国際的にも大きな関心がもたれていたにもかかわらず、このような急速な「自由」の退潮が生じてしまったのはなぜか。私たちは、近年の香港の大きな変化について経済問題から理解するために、いずれも2021年に出版された、レオ F・グッドスタット『香港 失政の軌跡─市場原理妄信が招いた社会の歪み』(白桃書房)および區龍宇『香港の反乱2019』(柘植書房新社)という2冊の書籍をとりあげ、オンライン読書会(ウェビナー)を開催したいと思います。
前者は、1960年代から香港でジャーナリスト・研究者として活躍し、植民地政府のアドバイザー的な立場にいた著者が、返還後の香港の民生についての政策を整理したものです。レッセフェールを標榜してきた香港が、「返還」後一貫して徹底した新自由主義的政策を遂行してきたことが明確に描かれています。また、後者は「プロレタリア民主派」として一連の民主化運動にコミットしてきた著者が、民主化運動の背景となった歴史的な背景から、個々の運動の局面で現れてきた香港社会の矛盾、北京政府の横暴、そして運動がもつ問題点の指摘まで、民主化運動の多面性を当事者の観点から描いた書籍です。

進行は、松尾匡さんと稲垣豊さんにそれぞれの著作の内容と評価に関するご報告をいただき、その後に曽根康雄さん、ならびに梶谷からのコメントの時間を設けたうえで、その後は視聴者からの質問も含めた質疑応答の時間としたいと思います。 香港の現在、およびこれからについて関心のある方のご参加をお待ちしております。


主催:神戸大学現代中国研究拠点
開催日時:2月2日(水)20時-22時30分
開催方法:Zoomによるウェビナー
 参加申込フォームこちらからお申込みください。

パネリスト: 松尾匡氏(立命館大学経済学部)
       稲垣豊氏(ATTAC 首都圏)
       曽根康雄氏(日本大学経済学部)
司会: 梶谷懐(神戸大学大学院経済学研究科)
言語: 日本語
参加費: 無料