研究プロジェクト

貧困削減のための持続可能なコミュニティ開発

研究プロジェクト・リーダー

島村 靖治

研究の概要

2015年の国連総会でミレニアム開発目標を引き継ぎ「持続可能な開発目標(SDGs)」が採択された。SDGsは2030年までに達成すべき17の目標を定めているが、貧困撲滅はその最優先課題として位置づけられている。本研究プロジェクトは開発途上国の貧困地域において、貧困撲滅を目指す持続可能なコニュミティ開発のための文理融合研究拠点の形成を行うものである。具体的な研究課題として、(A)持続可能な農業技術の普及、(B)村落医療施設の機能強化、(C)インフラストラクチャー整備の3つの課題を設定し、社会科学・自然科学の融合的アプローチにより研究を推進する。

(A) 持続可能な農業技術の普及

開発途上国の多くの国や地域で、化学肥料の大量使用に起因する環境への過剰負荷、残留農薬による食品汚染の問題が深刻となっている。本研究課題では少額融資(家畜のマイクロ・クレジット)による家畜飼育と家畜の糞尿を利用した有機農法の導入を促進し、持続可能な農業モデルの構築を目指す。

(B) 村落医療施設の機能強化

ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)を持続的に実現する上で村落レベルの医療施設は重要な役割を担っている。しかし、貧困地域では医療施設・設備、保健医療人材が不足しており、提供できる医療サービスの質に対する懸念も根深い。本研究課題では村落医療施設の問題点を特定・改善し、利用率の向上を図る。

(C) インフラストラクチャー整備

持続的なコミュニティの開発、発展のためにはインフラストラクチャー(社会基盤)の整備が不可欠である。本研究課題は、給水施設や電力設備、地方道路といったインフラストラクチャー整備事業がどのような社会・経済的効果をもたらすのか検証し、政策提言を行うことを目的としている。

構成員

氏名 職名 所属・専攻
研究プロジェクト
リーダー
島村 靖治 准教授 国際協力研究科・地域協力政策専攻
研究分担者 山崎 幸治 教授 国際協力研究科・国際開発政策専攻
長野 宇規 准教授 農学研究科・食料共生システム学専攻
研究参画者 大澤 朗 教授 農学研究科・資源生命科学専攻
上曽山 博 教授 農学研究科・資源生命科学専攻
藤嶽 暢英 教授 農学研究科・生命機能科学専攻
中澤 港 教授 保健学研究科・保健学専攻
山田 浩之 教授 慶応大学経済学部
Le Van An 准教授 フエ農林大学・学長
Le Thi Quynh Anh 講師 フエ大学経済学部

研究の概念図

貧困削減のための持続可能なコミュニティ開発の概要